一冊一皿一週目 – 絶望のスパゲッティ

細かく細かく細かく、とにかく完膚なきまで具材をみじん切りにする。絶望のスパゲッティはそんな料理。

本場のイタリア人でさえ、その名の由来は定かでらしいが、作っていると朧げながらいくつかの仮説が見えてくる。

仮説1:一心不乱にみじん切りしていると、心を覆う絶望の深い霧が晴れていく。
仮説2:やってもやっても終わらないみじん切りに、絶望的な気分にさせられる。

長田弘氏は、これを「冷蔵庫のドアを開けて、一コの希望もみつからないような日」の料理であり「どこにも一コの希望もみつからない 平凡な1日をなぐさめてくれる すばらしい絶望」と評した。

何が真実かなんて、さして大きな問題ではない。一編の詩に記された、絶望という名のスパゲッティが掻き立てるセンス・オブ・ワンダー。心が踊り、お腹が鳴る。


‘絶望のスパゲッティ’ が収録された『食卓一期一会』(長田弘著)は、BOOK NERD でお手にとってご覧いただけます。

一冊一皿 について、詳しくはこちらをご覧ください。

背負子 店主

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