ショーシャンクの食卓に#24 – オートマ恐い

オートマ車が恐い。楽で便利なのはわかるのだけれど、勝手なことされてる気がして恐い。操作しているという手応えがなく、何か(変速)された感触だけが伝わってくると、ゾクっとしてしまうのだ。

アナクロなんだと思う。ガステーブルの熱センサーなどに至っては、煩わしささえ感じてしまう。火力が自動で落ちるたびに「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっもうっ!」となる。あれはあれで安全性に配慮した仕組みなのだから、受け容れてもいいようなものなのに、これはもう性分だから仕方がない。

オートメーションが創造性を飛躍させることがあるのはわかっている。3Dプリンターはその最たる例だろう。あれもおっかない…。3Dプリンターで見たこともない造形のケーキを作るパティシエの動画を観た。すごいすごいと目を見張り、感銘も受ける。でも心がザワザワとして落ち着かない。なんでしょうね、これ。

手仕事職人さんの道具を眺めていると、気持ちが安らぐ。誤解のないよう記しておくと、僕は手仕事至上主義者ではない。オートメーションで量産されている品物にだって名品は存在するし、値段はともかくとして、手仕事か否かによって所有者のモノに対する愛着が減じられるものではないし、そうであっては欲しくない。繰り返しになるが、これは性分なのだ。職人さんの道具には、自分自身が手を触れることがなくとも伝わってくる手応え感があって、それがなんとも心地よい。

隗より始まる漆の器 で、猪狩史幸さんに道具も持って来ていただいたのは、主にそんな理由からだ。いざ展示してみると、道具に見入る方が少なからずいらっしゃる。器そっちのけで道具に夢中になる方も。そんな皆さんも、きっとオートマ車が恐いに違いない。(違う)

背負子 店主

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