L’anno della Zuppa – ズッパの一年

喫茶のフードメニュー、いろいろ試したけれど、なんかこう、焦点が定まらないなぁと、内心ずっと思っていた。 お客様に対しては、失礼な話かもしれない。もちろん、お出しするからにはきちんとおいしいものをと心がけてやってきた。ただ、自分としては散漫な印象で、どこに向かっているのかわからなくて、彷徨い歩いているような感覚だった。

そこで、年ごとにテーマを設けることにした。

L’anno della Zuppa

= ズッパの1年。2019年はズッパを作り続ける。

最初は、パイにしようかなと考えていた。でもオーブンを買うのは経済的に厳しいなぁと思っていたところに、暮らしの手帖97の記事が目に飛び込んできた。

イタリアの中部に位置し、美しい丘陵地が広がる広がるトスカーナ。貧しい農民が多く暮らしたこの土地には、簡素だけれど滋味深い、そして食材を余さず食す工夫に満ちた家庭料理が今も受け継がれています。そのひとつがズッパです。
「ズッパは旬の野菜や豆をたっぷり使い、コトコト煮込んだ、言わば、食べるスープのこと。(中略)イタリアの昔ながらの家庭料理で、トスカーナでは今でもパスタと同じくらい愛されているのです」

暮らしの手帖97 「トスカーナの色の知恵 ズッパを知っていますか?」より

玲奈と違って料理の下地と髪がペラッペラに薄い僕は、いや髪のことは置いといて、これからそれをどうにかして補っていかなければと思ってはいた。ただそれをどうやって?というところ足踏みしていたのだけれど、「ワンテーマで1年を過ごす」のが、最も効率よく懸命だなという結論に至った。手始めがズッパ。貧しい農民が多く暮らした土地の、簡素だけれど滋味深い、そして食材を余さず食す工夫に満ちた家庭料理なんて、この土地柄にピッタリな気がするし、しっかりと仕込んでおきさえすれば、僕一人でもお客様を長くお待たせせずにお出しすることができる。何より、じっくり煮込むという調理スタイルがたまらなく好きなのだ。

一皿目は、いんげん豆と干し大根のズッパ。イタリア料理だけれど、参考にしたレシピにあるセージやセロリといった、この季節に地元で手に入らないものは使わない。「昔ながらの家庭料理」の精神に則り、できるだけ地産にこだわってみる。豆と切り干し大根を戻しつつ、昨年末からためておいた野菜の切れ端でスープストックを取りながら、このエントリを綴っている。

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菊池牧場のスライスソーセージ、うたがき優命園の平飼い卵、それに Porte de ~ のカンパーニュを添えての提供。食材次第で、800〜1000円くらいかな。ご賞味いただけるのを楽しみに、お待ちしております。

あ、今年の抱負をもうひとつ。玲奈にも執筆して欲しい。

背負子 店主

 

 

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