24:8 – お味噌作りの会後記

先日、お取引先の社長さんが盛岡を訪れてくださった。いろいろとお話しをさせていただいた中で、阪神淡路大震災も話題に上った。社長さんは、震災を一つのきっかけに大阪から東京へ異動となったとのことだった。それから24年。

お味噌作りの会の会期中に、あの震災から24年目の1月17日を迎えた。神戸出身の妻はもちろん、震災の翌年から9年の歳月をそこで過ごした僕も、それぞれに特別な思いを抱く日。その時は特に表立って話すことはしなかったけれど、僕らが味噌作りをすること、推奨することと、震災 ー そこには東日本大震災も含まれる ー の記憶とは、決して細くはない糸で繋がっている。

味噌は僕ら日本人の食生活の根幹にある。それを自らの手で作る。作るために知る。知ることで食文化が育まれてきた歴史、食材を育む生産者や環境とつながる。できあがったお味噌が、とてもおいしく、愛おしく思える。そういった、味噌作りにおける一連の行動とそこから得られる感覚は、人を逞しくしてくれるのではないかと思うのだ。人はいかにして、どれだけ逞しく生きられるかという問いは、あの震災以降常に僕らのそばにある。

玲奈が盛岡に移り住んで迎えた最初の冬から始めて、今年で8回目を数えたお味噌作りの会。今は、阪神淡路大震災からの年月に比べたら3分の1ほどでしかないが、続けていけばやがて半分になり、追いつくことはないけど段々と近づいていき、続く限り震災の記憶は僕らと共にある。ご参加くださった方々の生が、少しでも逞しくなるような会となっていますように。

背負子 店主

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